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「コカ・コーラ帝国の興亡」、コーラとアメリカ広告経済の歴史 【経済】【読書メモ】

Posted on: 2月 12, 2010

原題 For God, Country, and Coca-Cola
邦題 コカ・コーラ帝国の興亡 100年の商魂と生き残り戦略
著者 Mark Pendergrast
訳者 古賀林幸
出版 徳間書店

 


Coke ‘can’ glass – full / stef thomas

 

コカコーラがなぜ世界中で飲まれるようになったか考えるのは非常に興味深い。
だって、ただの「砂糖入り色付き炭酸水」ですよ?

自分の周囲にはこうした「甘い炭酸水」を嫌悪する人間も多いが、暑い夏にこれに優る飲み物はないと思う (まあ、暑い日も寒い日も一年中飲んでるけど)。本書が出版された時点(1993年)で、コカ・コーラは現在約150カ国で販売されているらしい。

ちなみに、2006年6月現在の国連加盟国数は192カ国です。

 

同じドリンクでも、茶やコーヒーといった嗜好品とコーラが異なるのは、あくまでそれが単一の企業が製造する「原液」に依存しているという点だ。この本では、100年にわたるコカ・コーラ社の歴史が語られる。アメリカでの成功、政府の規制に対する抵抗、そしてペプシとの世界的闘争にコカ社がいかに立ち向かったかが描かれるわけだ。

 

本書を読んで感じたのは、ビジネスとして成功するために必須の要素をコカ・コーラがすべて兼ね備えているということだ。その必須要素とは、

  • ブランド化 - 他の炭酸飲料との差別化!
  • コモディティ化 - いつでも! どこでも!!
  • マーケティング対象を絞った広告 - コカ・コーラがある生活こそ、真のアメリカ国民!

以上3つである。

コーラが市場を拡大していくにあたって、女性や若者といった特定の消費者層に狙いを絞るターゲットマーケティングと徹底的な市場調査に先鞭を付けた点も興味深い。 特に広告効果を期待して、無料の引換券を配りまくったという話は、現代のインターネットにおけるフリーミアムにつながるものがあって興味深い。アメリカの大量消費経済というのは、コカ・コーラが誕生した100年前から既に始まっていたというわけだ。

 

大規模な資本を背景に、各国に進出していく様はアメリカの文化侵略(コカ・コロナイゼーション)であるという批判も大きい。しかし、そうした悪名はベトナム戦争の70年代からずーーーっと続いてるらしい。そうした批判にも負けず、各国に広がり続けるコカ・コーラは脅威としか言い様がない。げに恐ろしきは、砂糖中毒なり(*1)。

  1. 甘党は砂糖中毒?砂糖に麻薬なみの依存性があることが明らかに
    Gigazine

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