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Googleの電子書籍販売が秋から開始、中小出版社はどう対策するべき?【経済】

Posted on: 2月 26, 2010

asahi.comの記事(グーグル電子書籍、日本でも秋ごろ販売へ)によると、

インターネット検索大手の米グーグル幹部は23日、朝日新聞のインタビューで、今年夏から秋にかけ、日本を含む10カ国で電子書籍の販売を始めることを明らかにした。(中略)

日本、スペイン、イタリアなど5カ国では9月か10月ごろの販売開始を目指す。すでに、出版社などの許諾を得て本の一部を見せるサービスを世界的に200万冊規模で展開しており、これを全文に拡大するよう出版社と交渉しているという。

電子書籍の波は思ったより早く来るかも

当面は大手出版社が中心みたいだけど、遅かれ早かれ出版業全体に波及するだろう。こうした動きに対して中小出版社はどう行動すべきだろうか? 法的な手段で徹底抗戦するのも一つの方法だろう。Google のブックサーチに対して著作権法違反だとする非難は強い。また、フランスの訴訟では損害賠償金の支払が命じられて現在、控訴中である。しかしながら、書籍のデジタル化という大きな方向性を変えるのは無理だ。Googleがやらなくても、どこか他がやる。

出版社にはどんな戦略の変化が必要?

遅かれ早かれ出現する電子書籍市場において、出版社にはどんな対応が必要か考えてみた。

  1. 電子書籍と紙書籍の内容の差別化
    → カラー画像や動画など、書籍で実現が難しいコンテンツの追加

    電子書籍の未来をイメージするには、USA版Google Newsが参考になる。各ニュース記事のURLから、イメージが自動生成されて表示される(下はスナップショット)

    googlenews
    カラー写真やグラフのような画像情報を盛り込むことを要求されるようになれば、編集作業やデザインは、より複雑なものになるだろう。電子書籍の出版は現在のWebサイトの開発に近いものになるかもしれない。

  2. 電子書籍を通じて、紙媒体の書籍を売り込む
    → 消費者への直販経路を確立価値ある書物を「所有」することを望む人は多い、自分もそういう人間の一人だ。そうした人達を満足させることができない出版社は、優良な顧客を失うことになるだろう。
  3. 読書キャンペーン広告の展開
    → ゲームやアニメや映画ではなく、「本」に時間を使ってもらうための広告2と3は強くリンクしている。

    これまでは「紙」という差別化があったが、電子書籍の登場で音楽・映画・ゲームといったエンターテイメントと「読書」は完全に同じレイヤー上で、「個人の時間」をめぐって競争するようになる。日本の出版社が広告を打つのは、映画やコミックスとのメディアミックスか新刊紹介くらいしかなかった。インターネットが使える現代だからこそ、出版する書籍をどういう人に届けたいか、読んでもらいたいのか積極的にアピールする必要があるのだ。

    また、mixiやTwitter、Google Buzzのようなソーシャルツールを使いこなして潜在的な読者とのコミュニケーションを深める必要があると思う。

以上の3つが考えられる。

電子であれ、紙であれ、充実した内容の書籍を提供してくれる出版社が良い出版社

新しい市場が勃興するときには環境が大きく変わる、旧来の手法では全く経済的に立ち行かないこともあるだろう。例えば、アメリカにおける新聞ビジネスがそう。昨年はニューヨーク・タイムズが業績悪化のため本社ビルを売却するという話もあった。

出版社の核となるビジネスは、やっぱり良質な内容の書籍を編集して世に広めること以外にはないと思う。日本の出版社には変化する環境に取り残されることなく、これからも頑張って欲しいと切に願う。

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追記:20100227

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