水槽と家具

電子書籍市場における書店の生き残り戦略、ネットカフェか古書店か? 【経済】

Posted on: 3月 25, 2010

電子書籍市場の動きが日本でもいよいよ本格化してきたようだし。
書店の取り得る戦略について少し考えてみた。

 

大資本、Webベースの「書店」は強い

Wired visionでウォルマートの記事「ネットではより過激になりうる「買い手独占(モノプソニー)」を思い出す。

小売店が安く売るためには大量に仕入れて、仕入れ値段を下げる必要がある。大量仕入れができる大手小売りほど有利で、そうしたことができない零細小売りは、価格では勝負にならないから、きめ細かなサービスなど別の面で戦うしかない。リアルな世界ではこうしたことがまだ成り立つが、ネットではどうだろう。
流通とメーカーの関係は、ネットではより過激な形で進む可能性があるのではないか。

電子書籍みたいな流通経路ができると、AmazonやAppleのような大手のコンテンツプロバイダが圧倒的に強くなる、これは紛れもない事実。

現在の書店が有する経済的な機能はふたつある。「書籍を実際に客へ見せること」と「書籍を流通・販売する窓口」だ。この内、後者から生まれる利益が、電子書籍によって中抜きにあう可能性が高いのだ。それゆえ、客に対して新しい形のサービスを展開する必要があると自分は考える。例えば、以下のようなこと。

  1. ネットカフェ化
    これはつまり、カラオケボックスやネットカフェと同様に「時間」あたりで販売するというモデル。書店は電子書籍をたくさん「購入」して、利用者は店舗端末or持ち込み端末で、図書館の本を読めるような閲覧環境をととのえる。
    しかもサービスを会員制にすれば、書店を利用する客の詳細な読書データも手に入るので、この情報を基に入荷する本を効率よく選定することができるかもしれない。

    問題点:
    サーバーや端末、店舗など設備投資の初期費用が発生する
    電子書籍の販売ライセンスが法的にどう扱われるのか現段階で不明

  2. 稀覯本を取り扱う
    書籍はもともと「高級品」であり「芸術品」だ。電子書籍では再現できない壮丁や紙質といった「実物」にこだわったニッチなマニア向けの商品の販売に専念するのは一つの手かもしれない。単価が高く、専門性が高い書籍を取り扱えば・・・・・・書いててちょっと絶望した。正直、この手の商売は難しい。

    問題点:
    たぶん、個人店舗みたいな小さいとこしか生き残れない(古書店のように
    → 逆に高度な専門性と独自色を持った書店ならば生き残れる?

    現代で、上記のような出版スタイルが成立するか、そもそも怪しい


Store cat, Talk Story bookstore, Hanapepe Kauai / TheSeafarer

クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0

 

それでも「本」を買う人はいる

とは言っても、本が欲しい、所有したい、電子書籍じゃあ物欲満たされない、って人は一定数いるはず。それに、電子書籍 → 出版物っていう順番で実物を欲しがる人も必ず出てくる。

だから、どうやってこのサイクルをうまく回すかがミソな気がする。うーん。本好きだし、友人に書店勤務もいるからがんばって欲しいな。何もしないとジリ貧になるだろうしね・・・

 

関連する記事

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

ページ

2010年3月
« 2月   4月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

人気ブログランキング

人気ブログランキング

日本ブログ村

観賞魚ブログ
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。