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本編より著者の解説が面白いような・・・「へリックスの孤児」 【読書メモ】

Posted on: 4月 14, 2010

原題:Worlds Enough and Time
邦題:へリックスの孤児
著者:Dan Simmons
訳者:酒井昭伸、嶋田洋一
出版:早川文庫SF, 2009,12,30

 

ハイペリオンのシモンズの中篇集。いわゆるSFと呼ばれるジャンルの小説。

それぞれの作品に前書きとしてシモンズ自身が書いてる。これが本編以上に面白い。
映画業界に対する不満と期待をぶちまけた、「重力の終わり」や、スタートレックの脚本執筆を依頼されて着想したアイディアを皮肉に披露する「へリックスの孤児」など。

作品そのものは、ハイペリオン宇宙の後日談にあたる「へリックスの孤児」とイリアムの前日談にあたる「アヴの月、九日」を収録しており、既にシモンズの世界観を知っているファン向けだろう。自分の彼に対する評価は「ハイペリオンの没落」が最高潮だったが、そこからあとの作品は世界に対するメタ的なところ(著者の意図ともいう)が合わなくて距離感を持っていた・・・・・・

そういう意味で、カラコルム山脈にある世界第二位のK2にアタックする「カナカレデスとK2に登る」は、素直に読めた。深海と並び高山は本当の「異世界」であることをよく知らしめてくれる。人の立ち入らぬ山には魔物がいるものだ。自分は「山より海が好き」な人間だが、それでもこの小説を読むだけで、シモンズがどれだけ山を恐れ、愛しているかが分かる。

 

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